著書紹介

＜受験算数最高峰メソッドを会得するための終着駅＞

灘の算数は問題も解法も美しく、トップレベル層が学ぶ学習教材としても群を抜いて優れています。算数の最高峰メソッドを会得し他の追随を許さぬほどの算数力を身に付けたいと考える受験生にとって、灘中入試算数の問題は宝の山です。本書はそのお宝を存分に味わえる内容となっています。 

商売道具を安々と外部に漏洩させるべきでないというご意見も頂いたりしましたが、有志の若手算数講師や保護者の皆様が私の経験と知見を受け継いだりお子様の成長のためにご活用頂けれるのであれば、それは冥利に尽きる光栄なことであると思い、筆を執るに至りました。

極上の算数ワールド、ぜひ堪能してください。

＜入試最高峰レベルの問題に直結するこれだけは押さえておきたい応用・発展問題を厳選＞

灘中、開成中、筑駒中　など、日本の名門私立中学の算数入試問題は、学校教科書だけでは到底太刀打ちできないレベルの問題が出題されます。

そういった問題に対応するためには良質な問題演習を建設的に積んでいかなければなりません。

本書は、各学校の過去問演習に入る前に、分野別体系的に難問との対峙法を効率よくマスターできるように、問題を101問にしぼりコンパクトにまとめ、効率よく出来るだけ少ない量でマスターできるよう編成された類を見ない問題集です。ぜひお役立てください。

前作『灘中、開成中、筑駒中 受験生が必ず解いておくべき算数101問』は大変ご好評をいただいた。賛辞を頂いた多くの方に、この場を借りて感謝申し上げたい。

とはいえ、私のもとに多くの声として返ってきたのが、「（手始めに取り組むには）難しい…」というものだった。ハイレベルな問題に対応するための実践的な知識やスキルがちりばめられた良書であるという自負はあるが、確かに普通の受験生がいきなり取り組むには少々難しく、取っ付きづらかったかもしれない。

そこで、まず手始めとして中学受験算数の基礎概論を総合的に学べる良書の必要性を感じ、本書を用意させていただくことになった。

タイトル通り、灘中や開成中を今まさに受験しようという小学校6年生からすれば出来て当たり前だ（こんな本に取り組んでいる場合ではない）が、これから算数の基礎を体系的に学んでいこうという3,4年生の有志や5年生たちにとっては、大変貴重な参考書になるのはまちがいない。

本書に一通り目を通し、理解度を高め演習を積めば、多くの算数の基礎テクニック、基礎理論、考え方や捉え方、重要な動作を習得できるはずである。

ただし、本書は算数の基礎理論書であることを忘れないでほしい。本書の内容に取り組んだら、次のステップに進むことが必要である。標準レベルの問題集に取り組んだり、志望校の過去問に取り組んだり、また、拙著『灘中、開成中、筑駒中 受験生が必ず解いておくべき算数101問』に挑戦するのも良いかもしれない。難問に挑戦する中で不明点や理解不足な単元が見つかったときは、本書に戻ってくるのが最適である。むしろそういった「いつでも基礎に戻れる」という使い方が出来る点において、本書は特に優れているのではないかと思う。皆さんの算数力土台形成にぜひお役立ていただければ、これ以上嬉しいことはない。

灘中、開成中、筑駒中　など、日本の名門私立中学の算数入試問題は、基礎的事項が充実した学校教科書だけでは到底太刀打ちできないレベルの問題が出題されます。

そういった問題に対応するためには良質な問題演習を建設的に積んでいかなければならないわけですが、基礎的要素と入試算数最高峰レベルの間を仲介するような程良いレベルを、効率よく出来るだけ少ない量でマスターできるような問題集はなかなか見当たりません。

そこで、「灘中開成中筑駒中受験生が必ず解いておくべき算数101問」と題して、各学校の過去問対策をする前に、とりあえずこれだけ一通り演習しマスターしておこうという問題をコンパクトに取り組めるようにこの問題集を用意しましたので、ぜひお役立てください。

中学受験算数で習得した力を利用すれば、中学数学レベルは短期間で習得可能である、というコンセプトで書き上げた本です。受験算数で学んだことは割愛し、出来るだけシンプルに、コンパクトに、最短で中学数学の全体像を俯瞰できるように配慮した内容になっています。

断続的になってしまいがちな「算数」と「数学」…この二つの架け橋となる役割を担うことができれば本望です。

中学受験を経験したみなさん、この本を利用して、手っ取り早く中学数学をマスターして、今後に役立ててください。